KASH法(カッシュ法)をご存知ですか?

こんにちは!
経営心理士オフィス・ブルベアパートナーズです。

前回、米国版の学術誌に掲載されていた
次世代のキャリア形成に関する価値観とそのギャップ
についてご紹介しました。
[コラム]キャリア形成においても、、世代間ギャップは深刻です。。

今回はその記事のなかでも取り上げられていた
パフォーマンス評価法の「KASH」についてご紹介します。
このKASH法(カッシュ法)は
人材育成や人材開発の分野では広く知られている評価法のためご存知の方も多いかもしれません。

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KASH(カッシュ)とは
個人および組織のパフォーマンスに直接影響を及ぼす特に重要な4つの視点
Knowledge(知識)
Attitude (態度)
Skills(能力)
Habits(習慣)
の頭文字をとったものです。

Knowledge(知識)
『知識は最低限の礼儀』といわれるように、一般常識のような普遍のマナーや
自社製品サービスに関する知識をしっかり持っておくことが社会人として最低限の礼儀といえます。

Attitude(態度)
この場合、”やる気”や”熱量”など
『どれだけ仕事に時間を掛けられるか』といった心意気なども含みます。
※詳細後述します。

Skills(能力)とは
身につけた知識を『使う』力のことで、
『適切なタイミングで適切な知識を使える力』とも言い換えができます。
ここが欠けると「頭でっかち」状態となり、
知識はよく知っているが理論武装だけの人となってしまいます。

Habits(習慣)
世の中や社会は思い通りにいかないことも多いので、
上記の3つの視点が一時的なものであっては意味がなく、
いかに習慣化させられるかが肝心要といえます。

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前回の記事でも紹介したように、
年代によって価値観が大きく異なるため
KASHの4点どれかを重視して評価するのではなく、
まんべんなくバランスよく評価することで

・上司は評価の基準が明確になり、より適切な評価を下せるようになる
・若手は自身のキャリアにおける道筋をはっきり理解できる。
・組織間のコンフリクト(軋轢/世代間ギャップによるモヤモヤ)を防ぐ大きな手立てとなる。

などのメリットがあるといわれています。

ただ、このKASHというパフォーマンス評価法については
外国の文献まで目を通しましたが、出典元がわからず
誰がどういったニュアンスで言い始めたものかまでは判明しませんでした。

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※ここで上述のAttitude(態度)について掘り下げてみたいと思います。

実は「KASHの4点どれかを重視して評価するのではなく」と申し上げたのですが、
このうちAttitudeだけは0点スタートではなく、マイナス点にも成りえると言われており、

京セラの創業者 稲盛和夫氏は
人生・仕事の結果=熱意×能力×考え方
 熱意:0~100
 能力:0~100
 考え方:ー100~100
熱意と能力が高い人間は、
考え方がプラスなら会社の財産となり
考え方がマイナスなら会社を衰退に導く。

と説いており、また

ドイツの哲学者 ヘーゲルも
弁証法「量質転化」にて、
熱量の加え方によって得られる質(パフォーマンス)が変わる。

と言及しているため、
特にKASHのAについてはマイナスではないか気をつける必要があります。

「量質転化」
水は温める方向に熱量を加え続けると質が気体(水蒸気)に転化し
冷やす方向に熱量を加え続けると質は固体(氷)に転化する。
ただただ量を高く積み上げただけでは望ましい質に転化するとは限らない。

ブルベアパートナーズでは
人間心理に基づいた本質的な組織コンサルティングも行っておりますので
ご興味おありの方はお気軽にお問い合わせくださいね。
それでは、また

大阪神戸の経営心理士オフィス
ブルベアパートナーズ

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この記事を書いた人

有野翔太

経営心理士/メンタルケア心理士
AFP認定2級ファイナンシャルプランナー/認定テクニカルアナリスト

地元の公立高校から
ニューヨーク州立大学リベラルアーツ(教養学部)を経て
現在は零細商社の現役経営者(創業)11年目です。

独立開業を考えている方から、
社員数50名程度までの中小企業向けの経営心理サービス、
大きな組織のビジネスカウンセリングサービスもご用意致しております。

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